STORY

フレデリック(松尾貴史)は兄である前公爵(松尾貴史/二役)を追放してその地位や財産を奪ったが、姪のロザリンド(前山剛久)は自分の実娘シーリア(西井幸人)と共に宮廷に置き、いとこ同士の二人は仲睦まじく暮らしていた。

今は亡き栄光の騎士サー・ローランド・ド・ボイスの末弟オーランドー(柳下大)は、家督を継いだ長兄オリヴァー(三上真史)からの不遇な扱いに不満を抱えていた。

ある日オーランドーは公爵主催のレスリング大会で宮廷お抱えのレスラーであるチャールズ(加治将樹)に勝利し優勝する。そこで、宮臣のル・ボー(遠藤雄弥)とともに試合見物をしていたロザリンドに出会い、2人は一瞬にして恋に落ちる。

その後、公爵から突然の追放を言い渡されたロザリンドは、男装して身分を隠し、シーリアと道化のタッチストーン(牧田哲也)を連れ、追放された父・前公爵が暮らしているというアーデンの森へ向かう。一方、オーランドーもまた、弟の活躍に対するオリヴァーの嫉妬を危惧する召使いのアダム(石田圭祐)とともに邸を離れ行き着いたアーデンの森で、旅人のジェイクイズ(加治将樹/二役)や貴族のアミアンズ(鈴木壮麻)を従え悠々自適に暮らす前公爵に助けられる。

森で暮らし始めたオーランドーは、ロザリンドへの恋心を詩にして森の木々に吊るし歩き、これを見つけたロザリンドもまた、一層想いを募らせていた。

男装したロザリンドは羊飼いのシルヴィアス(大久保祥太郎)コリン(三上真史/二役)、高慢ちきな女羊飼いフィービー(山田悠介)、田舎娘のオードリー(遠藤雄弥/二役)や彼女に片思いをするウィリアム(石田圭祐/二役)たちの恋愛騒動に巻き込まれるが、そんな最中愛しのオーランドーと再会。自分がロザリンドであることを隠したまま彼の愛の告白の練習相手になることを自ら提案し、恋愛ゲームを楽しむことに…。

数々の恋愛模様の中で牧師のサー・オリヴァー・マーテクスト(山田悠介/二役)や結婚の神ハイメン(鈴木壮麻/二役)なども登場し、一筋縄ではいかない人たちのちょっとおかしな恋物語は世界一ハッピーなエンディングをむかえるのだった。

☆相関図☆